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【三国志】のコミックで歴史を楽しもう!横山光輝の名作を紹介

三国志 (1)桃園の誓い

三国志といえば、中国の後漢時代末から魏・呉・蜀の三国時代にかけての歴史を描いた古典的な物語です。

この物語には、英雄や策士、美女や豪傑など、魅力的な登場人物がたくさん登場します。

その中でも、劉備玄徳・関羽雲長・張飛翼徳の三人が桃園で義兄弟の契りを結び、乱世を駆け抜ける姿は多くの人々に感動を与えてきました。

 

しかし、三国志は歴史書である『三国志』や小説である『三国演義』など、難解な文献に基づいているため、読むのが大変だと感じる方もいるかもしれません。

そんな方におすすめなのが、漫画家・横山光輝さんの作品である『三国志』です。

この漫画は、歴史的な事実に忠実でありながらも、登場人物の感情や人間関係を丁寧に描き出し、読者を物語の世界に引き込みます。

巨匠・横山光輝さんの熱筆によって新たな生命を吹き込まれた英雄達が悠久の大地を舞台に繰り広げる壮大な歴史ドラマ、ここに開幕!

三国志 (2)黄巾族退治
 

三国志』とは?

三国志』は、1971年から1986年まで週刊少年マガジンで連載された横山光輝さんの代表作です。

全60巻に及ぶ大作であり、日本だけでなく海外でも高い評価を得ています。

実際に、この漫画はフランスや台湾などで翻訳されて出版されており 、多くのファンを持っています。

 

三国志』は、中国の後漢時代末から魏・呉・蜀の三国時代にかけての約100年間を描いています。

この時代は、黄巾の乱や朝廷内の争いによって漢王朝が崩壊し、各地で戦乱が起こりました。

その中で、劉備玄徳・関羽雲長・張飛翼徳の三人は桃園で義兄弟の契りを結び立ち上がりました。

彼らは人々の苦しみを救おうとする正義感と仁愛心を持ち、数多くの英雄や敵と出会いながら戦いました。

やがて彼らは蜀漢という国を建て、魏と呉という二つの強国と対峙することになります。

 

三国志』は、このような歴史的な背景をもとにしていますが、それだけではありません。

この漫画は、登場人物の個性や感情を豊かに表現し、読者に感動や興奮を与えます。

例えば、劉備玄徳は、優しくて慈悲深いが、時には激情に駆られることもある人物です。

関羽雲長は、義に厚くて勇猛果敢ながら、プライドが高くて頑固な一面もあります。

張飛翼徳は、豪放磊落で力持ちですが、酒癖が悪くて暴走することもしばしばです。

この三人の義兄弟の絆は、物語の中で何度も試されますが、最後まで変わらないものとして描かれます。

 

また、『三国志』には、この三人以外にも多くの魅力的な登場人物がいます。

例えば、諸葛亮孔明は、劉備玄徳の参謀として知恵と才能を発揮し、数々の奇策や兵法を用いて戦います。

曹操孟徳は、魏の王となり、天下統一を目指す野心家ですが、文武両道で人望も厚い人物です。

孫権仲謀は、呉の王となり、水上戦に長けた海洋国家を築き上げます。

他にも、呂布奉先や貂蝉趙雲子龍黄忠漢升、司馬懿仲達や司馬昭文帝など、個性的で印象的なキャラクターがたくさん登場します。

三国志 (3)漢室の風雲
 

三国志』の魅力

三国志』の魅力は、歴史的な事実に忠実でありながらも、登場人物の感情や人間関係を丁寧に描き出していることです。

この漫画は、歴史書である『三国志』や小説である『三国演義』などの文献に基づいていますが , それらをそのままコピーするのではなく、横山光輝さん独自の解釈や創作を加えています。例えば、

  • 劉備玄徳と曹操孟徳の関係は、敵対するだけではなく、互いに尊敬し合う友情もあります。劉備玄徳は曹操孟徳を「世の英雄」と呼び[ 48], 曹操孟徳は劉備玄徳を「天下の奇才」と称えます。二人は何度も対峙しますが、そのたびに心の中で語りかけ合ったり、手紙をやりとりしたりします。最後には、曹操孟徳が死んだと聞いた劉備玄徳は、涙を流して悼みます。

 

  • 関羽雲長と張飛翼徳の関係は、義兄弟として仲が良いだけではなく、時には喧嘩もします。関羽雲長は張飛翼徳の酒癖や暴力性を嫌っており、張飛翼徳は関羽雲長のプライドや頑固さを苦々しく思っています。しかし、危機に陥ったときには、互いに助け合い、敵を打ち破ります 。

 

  • 諸葛亮孔明司馬懿仲達の関係は、知略を競い合うライバルとして描かれます。諸葛亮孔明劉備玄徳の参謀として蜀漢の国運を担い、司馬懿仲達は曹操孟徳の後継者として魏の宰相となります。二人は何度も戦場で対決し、互いに敬意と警戒を持ちます 。

 

このように、『三国志』は、歴史的な事実に基づいていますが、それを生き生きとした物語に変えています。

そのため、読者は歴史を学ぶだけではなく、登場人物の感情や人間関係に共感したり感動したりすることができます。

三国志 (4)乱世の奸雄
 

三国志』の読み方

三国志』は全60巻に及ぶ大作ですが、その中でも特に有名なエピソードや見どころを紹介します。

以下のような順番で読むと、物語の流れや登場人物の関係がわかりやすくなるでしょう。

  • 第1巻から第5巻までは、黄巾の乱や朝廷内の争いによって漢王朝が崩壊し始める様子や、劉備玄徳・関羽雲長・張飛翼徳の三人が桃園で義兄弟の契りを結ぶシーンなどが描かれます。この部分では、物語の舞台や背景が設定されます。

 

  • 第6巻から第10巻までは、劉備玄徳たちが曹操孟徳や呂布奉先などと戦う様子や、貂蝉曹丕文帝などの美女や皇帝が登場するシーンなどが描かれます。この部分では、物語のテンポやスケールが上がります。

 

  • 第11巻から第15巻までは、劉備玄徳たちが荊州益州などで勢力を拡大し、諸葛亮孔明趙雲子龍などの名将や名士と出会うシーンなどが描かれます。この部分では、物語のキャラクターが増えます。

 

  • 第16巻から第20巻までは、劉備玄徳たちが赤壁の戦い曹操孟徳に大勝し、孫権仲謀と同盟を結ぶシーンや、劉備玄徳が孫尚香と結婚するシーンなどが描かれます。この部分では、物語のドラマチックさやロマンチックさが増します。

 

  • 第21巻から第25巻までは、劉備玄徳たちが蜀漢という国を建て、魏と呉と対峙することになるシーンや、関羽雲長が五関斬りや千里走りなどの武勇伝を残すシーンなどが描かれます。この部分では、物語の英雄性や壮絶さが増します。

 

  • 第26巻から第30巻までは、劉備玄徳たちが曹操孟徳の死後に起こった魏の内乱に乗じて攻め込むシーンや、劉備玄徳が曹丕文帝に皇帝を譲ることを拒否するシーンなどが描かれます。この部分では、物語の緊張感や対決感が増します。

 

  • 第31巻から第35巻までは、劉備玄徳たちが呉との関係を悪化させるシーンや、劉備玄徳が呉に侵攻するも敗れて亡くなるシーンなどが描かれます。この部分では、物語の悲哀や悲壮感が増します。

 

  • 第36巻から第40巻までは、諸葛亮孔明蜀漢の宰相となり、魏に対して北伐を繰り返すシーンや、司馬懿仲達が魏の宰相となり、諸葛亮孔明と対抗するシーンなどが描かれます。この部分では、物語の知略や兵法が増します。

 

  • 第41巻から第45巻までは、諸葛亮孔明五丈原司馬懿仲達に挑むも敗れて亡くなるシーンや、司馬懿仲達が魏の政治を掌握するシーンなどが描かれます。この部分では、物語のクライマックスや展開が増します。

 

  • 第46巻から第50巻までは、司馬懿仲達の子・司馬昭文帝が魏の実権を握り、魏・呉・蜀の三国を滅ぼそうとするシーンや、呉の名将・陸遜伯言や蜀漢の名将・姜維伯約などがそれに抵抗するシーンなどが描かれます。この部分では、物語の終焉や残酷さが増します。

 

  • 第51巻から第55巻までは、司馬炎武帝が魏・呉・蜀を滅ぼし、晋という新しい王朝を建てるシーンや、その後に起こった八王の乱などの混乱のシーンなどが描かれます。この部分では、物語の終焉や残酷さが増します。

 

  • 第56巻から第60巻までは、晋の時代における人々の暮らしや思いや、後漢時代から三国時代にかけての英雄たちの遺跡や遺品などが紹介されます。この部分では、物語の余韻や感慨が増します。

以上が『三国志』の読み方の一例ですが、もちろん、自分の好きな順番で読んでも構いません。

どの巻から読んでも、『三国志』の世界に引き込まれることでしょう。

三国志 (5)董卓追討軍
 

まとめ

三国志』は、中国の後漢時代末から魏・呉・蜀の三国時代にかけての歴史を描いた漫画です。

この漫画は、歴史的な事実に忠実でありながらも、登場人物の感情や人間関係を丁寧に描き出し、読者に感動や興奮を与えます。

全60巻に及ぶ大作ですが、その中でも特に有名なエピソードや見どころを紹介しました。

三国志』は、歴史を学ぶだけではなく、物語を楽しむことができる名作です。

ぜひ一度読んでみてください。

三国志 (6)玉璽の行くえ